クリエイショニスツ・ナイトメア

2021年5月21日

 お母さんのお乳を飲んでこどもが育つような生き物のことを「哺乳類」と言いますね。私たち人間も哺乳類です。哺乳類は、今からだいたい1.5憶〜2憶年くらい前に爬虫類から進化したと言われています。その証拠として考えられている生き物をご存じですか? そう、オーストラリア大陸東部とタスマニアにのみ生息するカモノハシです。

 カモノハシはお乳を出して子供を育てるので哺乳類に分類されていますが、爬虫類の特徴を多く持っています。例えば、普通の哺乳類は、赤ちゃんが生まれる穴とおしっこの出る穴・うんちの出る穴が全て別です。しかしカモノハシは全部同じ穴! これは爬虫類の特徴です。また、前述のお乳にしても、普通の哺乳類なら乳首から出ますが、カモノハシに乳首はありません。お腹から直接にじみ出てくるのです。極めつけに、カモノハシは卵を産みます。他にも、くちばしにある電気のセンサーで餌の位置を探し当てたり、蹴爪に毒を持っていたり……哺乳類でありながら爬虫類の特徴をたくさん備えているため、爬虫類が哺乳類へ進化し始めた初期の頃に生まれた生物だと考えられているのです。はじめに気づいた人はビックリしたでしょうね。