オランダからの借り物

2021年4月1日

 お転婆、ポン酢、オルゴール……これらの言葉の共通点が分かりますか? 正解はオランダ語からの借用語であるということです。どうでしょう、オルゴールは英語だと思っていませんでしたか? お転婆やポン酢に至っては、元々日本語だと思っていた人も多いのではないでしょうか。

 オランダは1609年、長崎県の平戸で日本と貿易を開始し、日本が鎖国となってからもヨーロッパで唯一交易を保ち、様々な文化や物を日本に伝え続けました。その過程においてたくさんのオランダ語の言葉が流入、定着したというわけですね。ギプス、メス、ピンセットなど医療関係のオランダ借用語が多いのも、当時の日本がオランダから多くの医療技術を学んでいたためでしょう。

 他にも、インキ、コップ、ソーダ、モルモット……などなど、オランダからの借用語を挙げればキリがありません。ふだん英語だと思って使っているその言葉、本当に英語ですか? オランダ語以外にも、ポルトガル語やスペイン語がまぎれていますから、調べてみるのも面白いですね。