お盆ってなんだろう?

2021年8月1日

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。お盆休みを楽しみに待っている人も多いかもしれませんね。しかし近年、お盆の本来の意味は意外と知られていないもの。そこで、今回は日本におけるお盆の持つ意味や起源について改めて確認しておきましょう。

 お盆は、正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言い、日本古来の祖霊信仰と仏教が融合した行事です。お盆の期間は亡くなられた方やご先祖様があの世からこの世に戻ってくると言われ、故人が生前を過ごした場所、主に自宅でお迎えし、再び戻っていくあの世での幸せを祈る機会となっています。江戸時代までは旧暦7月15日を中心に行われていましたが、明治時代になり太陽暦が採用されてからは、農繁期と重ならないよう新暦8月15日を中心に行う地域が多いようです。

 夏祭りでおなじみの「盆踊り」もお盆を起源とし、元はあの世から戻ってきた亡者が喜んで踊っている様子を模したものだそうです。……盆踊りの輪にときどき混ざっている、浴衣が左前になっている人──もしかして、着付けを間違えたわけじゃなかったりして……。