昆虫の冬越し

2021年11月9日

だんだんと寒くなってきましたね。こんな時期は外で散歩をしても、夏の間によく見かけたバッタやカマキリ、セミやトンボの姿が見られません。彼らは冬の間どこで何をしているのでしょうか。

 実は一口に昆虫と言っても様々で、卵の状態で冬を越すもの、幼虫の姿で冬を越すもの、さなぎの状態で冬をこすもの、成虫の姿で冬を越すものがそれぞれいます。

 たとえば、カマキリやコオロギ、バッタなどは卵で冬越しします。すべて「不完全変態」と呼ばれ、さなぎの時期がない成長過程を持つ虫ですね。

幼虫で冬越しする虫は、どこで冬を過ごすかによって大別できます。幼虫が土の中で冬越しするのがカブトムシやセミの仲間です。セミの幼虫は、冬だけでなく何年もの年月を土の中で過ごし、木の根から樹液を吸って生きています。儚いイメージのセミですが、実は昆虫の中ではトップクラスの長生きなのです。また、クワガタやカミキリムシの幼虫は、枯れかけた木の中で冬越しし、ホタルやトンボの幼虫は水の中で冬越しします。

 チョウの仲間の多くはさなぎの姿で冬を越しますが、成虫の姿で冬越しするキチョウや幼虫の姿で冬越しするオオムラサキなどの例外もあります。

 成虫になって冬越しするのは、テントウムシ、ハチ、アリなどです。テントウムシは落ち葉の下などに集団で身を寄せ合っています。アリは寒くなると土の中に潜り込み、眠ったように動きません。

人間の目に触れない間、昆虫たちは寒さに耐えてじっと身をひそめているのです。